十禍絶傑 これまでの環境変遷(~10月5日)
こんにちは。
新パック発売から1週間近く過ぎたので、整理もかねてランクマッチの環境変遷について書いていきたいと思います。
AA~マスター、グランドマスター帯なら大体同じような環境になっている(はず)なので、ランク帯ごとの環境について深くは追及しません。また、各デッキレシピの詳細についても割愛させていただきます。
大体どのリーダーがどんな感じで注目されたよ~とかの流れを追っていく形の記事になります。それでもよろしければご一読ください。
新環境1日目 ネクドラ環境??
新パック発売直前に強力なカードの情報が発表されたこともあり、アーカスネクロなどのネクロマンサーデッキがかなりの注目を浴びていました。
ランクマッチに潜るとかなりの数ネクロマンサーと当たりました。
ケルベロスは横展開、進化による全自軍フォロワーへのベレヌス効果付与、回復やバーンも行える超万能カードであり、さらに人気カードのリメイクということもありレジェンドの中でも群を抜いて人気が高いカードなのではないでしょうか。
しかし、最初期こそ強いカードとして高い評価を受けていたケルベロスですが、思わぬ天敵が同弾で登場していたのです。
そう、ガルミーユです。
進化後のこのカードはダメージを受けて生き残った場合、相手のランダムなフォロワー1体とリーダーに3点ダメージを与える超強力カードです。
ケルベロスを進化した際、どうしても自軍フォロワー全てにベレヌス効果が乗ってしまうため、ガルミーユの良いエサになってしまいます。
ネクロマンサーを試すプレイヤーが多い中、段々とこのガルミーユ率いるドラゴンクラスは環境の高みへと上り詰めていきます。
ドラゴン相手にはケルベロスの進化を温存しなければならないという風潮も生まれました。
さらに困ったことにドラゴンにはガルミーユ以外にも壊れカードが追加されています。
それがこのドラゴスネークです。
ドラゴスネークもまた、ダメージを受けて生き残った場合というガルミーユと同じ条件で発動する効果を持ち、条件を満たした場合相手ターン開始時にドラゴスネークをもう一匹場に出すことができます。
当然、そのドラゴスネークも効果を持っているので実質3/3/1と3/3/2が並ぶ格好となり、新たに出てきた3/3/2のドラゴスネークを倒し切らないとまた新たに出てくる…といった具合に、処理が非常に難しくなっています。特に先攻でこの動きを決められるとどうしようもなくなってしまうことが多いです。
自分のフォロワーにダメージを与える侮蔑カードも追加されており、ドラゴンはデッキバランスを整えさえすれば序盤中盤終盤と隙が無いデッキになります。
「環境トップはドラゴンだ」少なからずそう思った人はいるでしょう。
新環境1日目中盤~2日目以降 ヤツの登場
気が付いたら蝙蝠が環境トップになっていました。
蝙蝠ヴァンプは前回の記事で紹介したので詳しい解説は割愛しますが、このデッキの登場により環境は超高速化を迎えます。
リーサルターンが7ターン目になったのが最も大きな変化であり、これは全盛期の昏き底より出でる者率いるニュートラルヴァンプを思い起こさせる数字です。
(皮肉にも同じヴァンパイアクラスですね)
蝙蝠ヴァンプは登場直後こそ上振れムーブが必須とされるデッキに思われましたが、整ったデッキ構築が次々に発見・公開されていくと共に瞬く間に環境トップに上り詰め、その圧倒的なスピードによりコントロールタイプのデッキを環境から駆逐していきました。
基本的にはリーサルターンが7~8ターンでないデッキには人権が無いも同然の状態でした。
アーカスネクロなんかはリーサルを決めに行きたい場合、どうしても7ターン目にはテンポロスとなるアーカスを着地させなければならないため、その隙に蝙蝠を顔面に飛ばされてゲーム終了。といった場面が多くなりました。
更に序盤の盤面勝負も問題であり、特にネクロマンサーはヴィーラの突破が難しく、新たな対策を講じる必要が生じました。
これ以降ネクロマンサーはランクマッチ環境で見る機会が減っています。
上記では紹介しませんでしたがマナリアウィッチも同様で、リーサルターンが10ターン目になる「アンの大魔法」はヴァンパイア相手にほとんど機能しなくなりました。
ミラや魔導姫アンを高速で展開しても、ヴァンパイアは邪眼の悪魔という強烈なAOEを所有しており、盤面勝負も挑みにくくなりました。
ただ、ヴァンパイア以外に不利がつくデッキがあまりいない上、中々の安定感と爆発力を兼ね備えてさらにエーテルコストも少ないデッキなので、環境から完全に姿を消したわけではありません。
また、ヴァンパイアは3点ダメージの除去スペルが基本的に9枚積まれるため(一裂き、絡み付く鎖、邪眼の悪魔)、3/2/3のフォロワーは評価をガクッと落としています。
例を挙げるとロイヤルのマーズなんかは今環境での採用率がかなり低下しています。
さて、そのロイヤルですが蝙蝠ヴァンプが環境トップになった後に、財宝ロイヤルとしてランクマッチで一定数見かける存在となりました。
小回りの利く各種財宝カードや、盤面処理能力に長けヴィーラも処理できるスタッツを持つ簒奪の使徒、ナーフを解除され元の強さを取り戻したワルツ、そしてフラウロスの回復や純心の歌い手のドロー効果といったラストワード能力を奪う独特の能力を持つ簒奪の絶傑・オクトリスなどの面白いカードが次々に追加されており、またヴァンパイアほど理不尽なゲームを仕掛けてくるデッキでもないので、プレイヤー達からは概ね好感度の高いデッキタイプです。(そうじゃなかったらすみません)
また、初期から現在に至るまで、コントロールデッキとしてリーシェナ採用のネメシスが環境に存在しますが、コントロールデッキ故のスピードの遅さや、致命的なメタカード(堕天)の存在もあり、環境トップには至らないのが現状です。
トップになったらなったで堕天が積まれまくる環境になるでしょう。何だか以前にもそんな環境があったような…。
~現在まで ドラゴンの復活とヴァンプメタデッキ
実をいうと現在も環境トップデッキは蝙蝠ヴァンプに間違いないです。
先攻を取ることが出来れば事故を起こさない限り大体の確率で勝てますし、後攻でも邪眼の悪魔やヴィーラなどで捲って蝙蝠まで耐えてワンショット、といった具合に試合を運ぶことができます。
しかし、このデッキが以前と比べて「環境を独走している」とは、少し言いづらい状況になっています。
理由は侮蔑の使徒+飢餓の輝きを搭載した侮蔑テンポドラゴンが環境で流行し始めたからです。
侮蔑の使徒は疾走フォロワーであり、ガルミーユやドラゴスネークと同じような発動条件で+2+0する効果を持っています。
このフォロワーに侮蔑の炎爪やニュートラルの新カード飢餓の輝きを合わせることで、7点だとか9点だとかの疾走になります。ロイ+活竜剣などのランプアップ戦術が使えるドラゴンデッキ故に、蝙蝠のリーサルターン以前に侮蔑の使徒で削りきれることも多くなりました。
このドラゴンを代表とした、アグロ系統のデッキが蝙蝠ヴァンプへのメタとして有効に機能しているのが現状です。
結果としてさらなる環境の高速化に繋がっています。ロイヤルなんかは勝ちにくい環境に逆戻りしたのではないでしょうか。
また、最近はセラフビショップもしばしば見かけるようになりました。
神の盾ブローティアが蝙蝠へのメタとなり、さらに安息の絶傑マーウィンによるPPブーストがラピスと相性が良く、久方ぶりに現れたセラフデッキということもありそこそこの人気を博しています。
今回の記事は以上になります。
実際にランクマッチに潜って何十戦か戦い、色々とシャドウバース関連のサイトやYouTubeの配信者、ツイッターなんかで情報を収集し、この記事を書くに至るわけですが、完全に正しい情報が伝えられているか正直不安で仕方がありません。
自分がたまたま出会わなかっただけで、環境では流行っているデッキが他にもあるぞ!ってことがあるかも(というか99%あると思う)しれません。先んじてお詫び申し上げます。
それでは。